「患者に優しい医療(低侵襲医療)」の
実現に向けた研究活動
09 免疫を制御するがん治療の開発基盤研究 Research

Research
免疫学分野 カラダに優しいがん免疫療法を目指す基盤研究
『免疫チェックポイント阻害療法』もがん標準治療として定着しました。一方、詳しい作用機序は明確ではありません。当分野では、超解像顕微鏡を応用した1細胞1分子研究からその謎に迫っています。さらに、最近では次世代の抗体医薬『二重特異性抗体療法』や養子免疫療法の発展型『キメラ抗原受容体T(CAR-T)細胞療法』が新たな免疫療法として注目されています。CAR-T細胞療法の重大な有害事象(副作用)は(1)サイトカイン放出症候群(サイトカインストーム)と(2)脳炎です。今回当分野ではサイトカインを放出しないCAR-T細胞の開発に成功し、「患者さんに優しいがん治療」に貢献しました。
- 【関連HP】
- 東京医科大学 免疫学分野
- 東京医科大学 プレスリリース(2024年12月26日)
- 東京医科大学 プレスリリース(2024年9月24日)
- 東京医科大学 プレスリリース(2023年6月6日)
- 【研究実績に関する主な論文】
-
2024年12月26日【UP】
2024年9月24日 2023年6月6日
糖尿病?代謝?内分泌内科学分野
免疫チェックポイント阻害薬による
内分泌障害予測マーカーを目指したH L A検査による個別化医療の研究
免疫チェックポイント阻害薬の登場によって、一部の癌に対する治療成績は大きく改善するようになりました。一方で、1型糖尿病、破壊性甲状腺炎、下垂体機能低下症など治療に伴った内分泌疾患の副作用も多く報告されています。現在は、重篤な内分泌障害の副作用を予測するマーカーとして有効性が確立されたものはありません。当分野では、血液から患者さんのHLA (ヒト白血球抗原)という免疫細胞にある型を調べることが、免疫チェックポイント阻害薬が引き起こす内分泌障害を事前に予測するマーカーとなり得ると考えており、症例の蓄積を行っています。今後、個別化医療のための臨床応用が期待されています。
- 【分野HP】
- 東京医科大学 糖尿病?代謝?内分泌内科学分野
- 【研究実績に関する主な論文】
- 2023年5月13日